児童の発達理論
(1) エリクソン(Erikson,E.)は、乳児期の課題を基本的信頼の獲得とし、これが自我同一性の基本的観念の基礎を形作るとした。
(2) フロイト(Freud,S.)は、児童の発達を、性愛エネルギーの発現過程においてとらえ、口唇期、肛門期、男根期、潜在期、思春期などとした。
(3) ウィニコット(Winnicott,D.)は、出産後2、3か月くらいまでの母子一体の時期の、絶対的依存状態にある乳児が受ける全面的なケアを「抱っこ」という概念でとらえ、人が人間として存在するための基本的経験であるとした。
(4) ピアジェ(Piaget,J.)は、児童において、特定の大人との間に形成する愛着が人格形成や対人関係の基礎になるという愛着理論を主張した。
問い
1.エリクソンはどのような理論を述べた人か?WHO1
2.フロイトはどのような理論を述べた人か?WHO2
3.ウィニコットはどのような理論を述べた人か?WHO3
4.ピアジェはどのような理論を述べた人か?WHO4
5.エリクソンとフロイト、ピアジェの発達理論における違いは何か?WHAT5
答え
1.エリクソンはどのような理論を述べた人か?WHO1
□母親は、赤ん坊に対し、自分が信ずるに足る人間であるという感覚と、欲求に対する配慮とを通して、子どもの中に信頼感を創造していく。そして、この感覚が、子どもの中に同一性の感覚の基礎を形成すると述べた。
2.フロイトはどのような理論を述べた人か?WHO2
□発達段階を、口愛期、肛門愛期、男根期、潜伏期、思春期などとした。
3.ウィニコットはどのような理論を述べた人か?WHO3
□母親の適切な機能を「だっこ」(holding)という言葉で統括し「だっこ」は、早期幼児期の絶対的な依存の段階において、幼児に「自分が生きていること」「自分があること」を感じさせ、自分の存在の確かさを自分のものにしていくとした。
4.ピアジェはどのような理論を述べた人か?WHO4
□「認知発達」を進め、科学としての認識論を構築した。