立憲主義
憲法とは国家権力を制限し国民の人権を保障するものである。なぜなら最強の権力の保持者は国家であり、そのような国家が好き勝手に国民の権利、自由を制限できるなら、国民の権利、自由は全く守られないからである。それでは、このことは憲法にどのように規定されているか。第99条に規定されている。即ち「天皇又は摂政、国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員はこの憲法を尊重し、擁護する義務を負う」とある。憲法尊重擁護義務を公務員に課すことにより示している。主語は公務員であり、国民とはされていない。国民は、この義務を負ってはいない。国民はこの憲法を公務員に守らせる主体の側である。客体は公務員、国家権力の側なのである。即ち、憲法は、国家権力を担う人達に対して、歯止めをかけるための道具として位置づけられることになる。
立憲主義とは国家権力を法的に制限して憲法に基づく政治をすることをいう。なぜ、国家権力を法的に制限する必要があるのか。国家統治の基礎は権力である。権力者は国民の権利、自由を制限しがちである。歴史上の人物ではヒットラーやスターリン、現代では金正日。かの国民は人間の権利、自由があるであろうか。ここに権力制限の必要性が存在する。民法や刑法という一般の法律は一定の目的のために、国民の権利や自由を制限するものである。これに対して憲法は国家権力を制限するものである。
憲法とは、又、国家という統治団体の存在を基礎づける基本法でもある。そこで、国家とは、一定の限定された地域(領土)を基礎としてその地域に定住する人間が強制力を持つ統治権のもとに、法的に組織された社会を指す。即ち、領土と人と権力が国家の三要素と呼ばれる。
立憲的意味の憲法とは、フランス人権宣言第16条に「権利の保障が確保されず、権力の分立が定められていない社会は、すべて憲法を持つものではない。」と規定されている。即ち自由主義という特定の価値観に基づいて定められた国家の基礎法をいう。日本国憲法はこの立憲的意味の憲法である。
問い
憲法とは何か。WHAT1
1-1.なぜ憲法は国家権力を制限し国民の人権を保障するのか。WHY1
1-2.このことを憲法はどのように規定しているか。HOW1
立憲主義とは何か。WHAT2
2-1.なぜ、国家権力を法的に制限する必要があるのか。WHY2
国家とは何か。WHAT3
立憲的意味の憲法とは何か。WHAT4
答え
1.憲法とは何か。WHAT1
国家権力を制限し国民の人権を保障するものである。
1-1.なぜ憲法は国家権力を制限し国民の人権を保障するのか。WHY1
なぜなら、最強の権力の保持者は国家であり、そのような国家が好き勝手に国民の権利、自由を制限できるなら、国民の権利、自由は全く守られないからである。
1-2.このことを憲法はどのように規定しているか。HOW1
「天皇又は摂政、国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員はこの憲法を尊重し、擁護する義務を負う」(第99条)とある。憲法尊重擁護義務を公務員に課すことにより示している。主語は公務員であり、国民とはされていない。国民は、この義務を負ってはいない。国民はこの憲法を公務員に守らせる主体の側である。客体は公務員、国家権力の側なのである。即ち、憲法は、国家権力を担う人達に対して歯止めをかけるための道具として位置付けられることになる。
2.立憲主義とは何か。WHAT2
国家権力を法的に制限して憲法に基づく政治をすることをいう。
2-1.なぜ、国家権力を法的に制限する必要があるのか。WHY2
国家統治の基礎は権力である。権力者は国民の権利、自由を制限しがちである。歴史上の人物ではヒットラーやスターリン、現代では金正日。かの国民は人間の権利、自由があるであろうか。ここに権力制限の必要性が存在する。民法や刑法という一般の法律は一定の目的のために、国民の権利や自由を制限するものである。これに対して憲法は国家権力を制限するものである。
3.国家とは何か。WHAT3
憲法とは、又、国家という統治団体の存在を基礎づける基本法でもある。そこで、国家とは、一定の限定された地域(領土)を基礎としてその地域に定住する人間が強制力を持つ統治権のもとに、法的に組織された社会を指す。即ち、領土と人と権力が国家の三要素と呼ばれる。
4.立憲的意味の憲法とは何か。WHAT4
それは、フランス人権宣言第16条に「権利の保障が確保されず、権力の分立が定められていない社会は、すべて憲法を持つものではない。」と規定されている。即ち自由主義という特定の価値観に基づいて定められた国家の基礎法をいう。日本国憲法はこの立憲的意味の憲法である。