学習
(1) 模倣学習は、モデルに追従することと直接強化を受けることによって成立する。
(2) 学習とは、経験(洞察や観察を含む)に基づいて生じた、将来にわたって永続する行動の変容である。
(3) 試行錯誤とは、あれこれ試みて失敗しながら、次第に無駄な反応が排除され、学習者にとって満足をもたらす反応だけが生じるようになる学習である。
(4) 観察学習は、実行や直接的強化がなくても成立するところに特徴がある。
(5) 洞察による学習とは、課題に対する目標と手段の関係がひらめいたり、解決への見通しが働くことによって、問題解決の方法を見直すことで学習していく方法をいう。
(6) 生活体の自発的な反応に基づく条件付けをオペラント条件付けというが、我々はその理論を知らなくても子育てや後輩の指導等において他者に対して正の強化・負の強化を行っている。
(7) チンパンジーが天井からぶらさがったバナナを木箱を積み上げて取るような問題解決の仕方を、レスポンス条件付けによる学習という。
問い
学習とは何か? WHAT1
模倣学習とは何か? WHAT2
試行錯誤とは何か? WHAT3
観察学習とは何か? WHAT4
洞察による学習とは何か? WHAT5
オペラント条件付けとは何か? WHAT6
レスポンス条件付けとは何か? WHAT7
答え
1.学習とは何か? WHAT1
□経験によって個体(人や動物)の行動がある程度永続的に変化(変容)することをいう。
□レスポンデント条件づけ、オペラント条件づけ、観察学習が学習の基礎といえる。
□環境に適応した方向に向かうだけではなく、不適応な方向に変化する場合もある。
□生活体の経験によって生じる比較的永続的な行動の変容。
□学習により多くの行動パターンを獲得し、様々な事態に効果的かつ、効率的に対処できるようになる。
□20世紀初頭にかけ、様々な分野で学習研究が行われた。
(バブロフの条件反射、ソーンダイクの試行錯誤学習、ケーラーの洞察による学習、ミラー、ダラードの模倣学習等)
2.模倣学習とは何か? WHAT2
□模倣者がモデルと同様の反応をしたとき、直接強化され成立する学習であり、他者の行動を手本とすることで新しい行動パターンを習得する(ミラー、ダラード)。
3.試行錯誤とは何か? WHAT3
□新しい問題解決状況に適応する際、様々な試みをし、失敗しながらも次第に無駄な反応が除かれ、満足のいく反応だけが生ずるようになる学習。
□ソーンダイクは、猫を使った問題箱の実験を行い、試行錯誤学習について証明しようとした。また、試行錯誤の学習行動は「効果の法則」で説明された。
□問題解決の方法を見直すことで学習する方法は、試行錯誤学習にあたる。
4.観察学習とは何か? WHAT4
□バンデューラによって提唱されたもので、自ら直接経験したり、外部から強化を受けなくてもモデルの行動を観察するだけで、その行動パターンを習得する学習(モデリング)。
□この学習はオペラント条件づけでは説明できない。
5.洞察による学習とは何か? WHAT5
□ゲシュタルト心理学者ケーラーによって提唱されたもので、問題解決事態において、諸情報の統合によって一気に解決の見通しをたてること。
□ケーラーは、チンパンジーを使った実験(天井からぶらさがったバナナをとるために木箱をつみあげていくことで問題解決を図る)から、問題解決には「課題状況全体に対する目標、手段の関係の洞察」「解決への見通し」が働いているとした。
6.オペラント条件付けとは何か? WHAT6
□個体の自発的行動の後、何かの環境変化が生じる(報酬が与えられる=強化される)ことでその行動が起こりやすくなるという学習。道具的条件づけとも呼ばれる。オペラント条件づけは、ソーンダイクの問題箱実験に始まり、スキナーのネズミ、ハト等を使ったスキナー箱の実験により進められた。
7.レスポンス条件付けとは何か? WHAT7
□パブロフが1927年に見出した条件反射のことであり、古典的条件づけとも言われる。個体の自発的な行動がなくても環境の中の刺激と刺激の関係で成り立つ学習で、条件刺激と無条件刺激の対提示によって条件反応が生じること。