ヒューマンエラー

(1) ヒューマン・エラーとは、「エラー」や「ルール違反」などの人間の失敗を意味し、現在、医療事故などの防止の観点から、その発生メカニズムの解明や効果的な防止策の構築が課題となっている。

(2) 「予見」「期待」は知覚に影響を及ぼす。聞こえるに違いないと思ったものが聞こえ、見えるに違いないと思ったものが見えてしまうエラーが生じることがある。

(3) モラール(志気)が高過ぎると、ルール違反や危険な選択を引き起こすことがある。

(4) 集団の凝集性が低いほど同調行動が発生しやすくなり、異なった意見を提案しづらくなる。

 

問い

  1. ヒューマン・エラーとは何か?WHAT1

  2. 「予見」「期待」とは何か?WHAT2

  3. モラール(志気)とは何か?WHAT3

  4. 集団の凝集性とは何か?WHAT4

  5. 同調行動とは何か?WHAT5

 

答え

1.ヒューマン・エラーとは何か? WHAT1

□広義な面での人間の失敗を意味する用語。

□事故防止の観点から、その発生メカニズムの解明、およびその効果的な防止策の構築が現代社会における課題となっている。

□安全を確保するためには、ヒューマンエラーはだれもが犯しえるものであり、それを原因としてではなく結果として位置づけ、エラーの背景にある人的要因、環境要因等への幅広い観点を持つ必要がある。

 

2.「予見」「期待」とは何か? WHAT2

□ある事象を予測、あるいは期待し、事象に先行して、発生に備えた行動を行ったり、事象発生後にすべき行動を先に行ってしまうことをいう。

□知覚にも関連、「聞こえるに違いないと思ったものが聞こえる」という様なエラーが生じることがある。

 

3.モラール(志気)とは何か? WHAT3

□やる気、意気込みを指す。

□G・Wオルポートは「集団的努力における個人の態度」と定義している。

□モラールは質問紙法、投影法、面接法等により測定される。

□モラール(志気)が高すぎると、ルール違反や危険な選択などリスキー(危険)な方向に動きが見られることがある。

 

4.集団の凝集性とは何か?WHAT4

□集団の全体的特長を示す複合的概念。メンバーを自発的に集団に所属させる力の総体。

□一般にメンバーの動機付けを高め、課題遂行にプラスの効果をもたらすとされる。

□集団意思決定場面においては、凝集性の高さ故に同調行動が発生しやすくなり、決定の柔軟性、範囲を狭くするということが見られる。

 

5.同調行動とは何か?WHAT5

□集団、あるいは他者の設定する標準や期待に沿って、行動することをいう。同調行動を行うことで、自分のあり方に自信を持ち、集団内での位置づけの安定が保障される。