高齢者の住環境

(1) 室内の照明は、光源が直接見えない間接照明がよい。

(2) 床の段差は、車いすを使用する場合50ミリ程度ならば走行に支障はない。

(3) 夜間徘徊のある人の場合、一般的にはベッドより布団を使用する方が安全である。

(4) 特別養護老人ホームの配置、構造及び設備は、日照、採光、換気等の入所者の保健衛生に関する事項及び防災について十分考慮されたものでなければならない。

(5) 日本工業規格の病院の照明基準によると、病室の全体照明は、80ルクスである。

(6) 至適温度は冬期は19~23℃、夏期は22~26℃といわれている。

(7) 建築物における衛生的環境の確保に関する法律施行令では、相対湿度が40%以上70%以下と定められている。

(8) 要介護者の生活環境として、戸の取っ手は、握りやすく開閉操作のしやすい棒状とすることが望ましい。

 

問い

1.高齢者の住環境整備の必要性は何か?WHAT1

2.バリアフリーとは何か?WHAT2

3.ユニバーサルデザインとは何か?WHAT3

4.照明の工夫とは何か?WHAT4

5.室温の工夫とは何か?WHAT5

6.居室における工夫とは何か?WHAT6

 

答え

1.高齢者の住環境整備の必要性は何か?WHAT1

□高齢者が在宅で自立した生活を送ることをできる限り継続させ、高齢者自身の自立と生活への意欲の拡大をはかるとともに、介護者の介護量を軽減させ、あるいは介護から開放する。

 

2.バリアフリーとは何か?WHAT2

□高齢者や障害者が生活するうえで妨げとなるバリア(障壁・障害)のない状態のこと。

□障害者や高齢者が自立した行動を行えるように生活の場や公共の場からバリアを取り除くこと。段差などの物理的障壁の他、社会的、制度的、心理的障壁の排除もいう。

□住宅内のあらゆる段差は、移動の妨げになるだけでなく、安全面から見ても大きな障害となる。

□住宅内の段差は、車いす使用者には20mm以下ならよいとされている。

□歩行者にとっては、床面の5mmの段差も転倒の要因になり得る。

 

3.ユニバーサルデザインとは何か?WHAT3

□障害のある人を特別に対象とするわけではなく、高齢者であっても障害者であってもすべての人に使いやすい製品、環境、情報のデザインを目指す。

 

4.照明の工夫とは何か?WHAT4

□室内の明るさは、室内全体が明るくなるような照明がよい。

□玄関、階段、廊下などでは、照度が低いために家庭内事故が起こりやすい。そのため、照度を全体的にあげるとともに、ほかの居室と同様の照度にする。

□加齢によって視力は低下し、成人の二倍程度の照度が必要となる。

□光源が直接見えない間接照明がよい。

□日本工業規格の照明基準によると、病室の全体照明は100~200ルクスが望ましいとされている。

 

5.室温の工夫とは何か?WHAT5

□室温の急激な変化は高齢者の身体機能に大きな負担を強いるだけでなく、温度への適応力が低いために、時には危険な状態を招くことがあるため、住宅内の温度は一定に保つことが必要である。

□居室の温度は、一般的に冬季18~22℃、夏季25~28℃が快適の目安とされている。

□夏季の冷房は外気温よりー5℃程度が望ましいともいわれる。

 

6.居室における工夫とは何か?WHAT6

□居室は日常生活の拠点ともいうべき部屋で、個人の生活スタイルやプライバシーに配慮しなければならない。

□睡眠の場でもあるため静かな場所を選ぶのがよいが、家族とのコミュニケーションを考えると、居間から離れすぎないほうがよい。

□夜間徘徊がある場合は、転倒転落の恐れがあるため、ベッドの使用は避けたほうがよい。

□つまむ、握るという指の機能が十分果たせない場合にはドアは棒状の取っ手の方が操作しやすい。